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「東京オフィスビル市場の分析と展望」は、1997年第 I 期を皮切りに情勢判断のベースとなる四半期統計データをオフィスマーケットに関わる方々にご提供しているレポートで、今回は通算31回目の2004年第 III期となります。
今期の分析ポイントは以下の通りです。
2004年も第3四半期が過ぎたところで、いわゆる「2003年問題」を総括してみることにします。最大の副産物は、「賃貸オフィスマーケットの活性化」ではないでしょか。
景気は、2000年以降の企業のリストラ断行による収益の回復によって、上昇の兆しを見せ始めました、その局面に符合するかのように、2003年の新築大規模開発プロジェクトが相次いで竣工したため、大量の移転需要の受け皿になり、マーケットの活性化に結びついたものと思われます。
情報化や知識社会における知的生産性の向上に欠かせないIT活用や快適環境の実現、さらにリスクマネジメントとしての耐震性やセキュリティなど、オフィスへのニーズは、実に多種多様です。これらのニーズを顕在化し、マーケットを活性化した長期間フリーレント付与など、募集条件の軟化があったからこそではないでしょうか。つまりは、「生産性」という言葉で括られる、経費削減や業務の質、効率向上へつながるオフィスの再編成ニーズ実現につきまとう、膨大な移転コストを貸主側で吸収したことが「賃貸オフィスマーケットの活性化」に繋がったものと思われます。
本書をビル事業にかかる経営指標として、また不動産投資判断の指標としても活用いただければ幸いです。 |