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東京オフィスビル市場の分析と展望2007年第III期(7月〜9月)

「東京オフィスビル市場の分析と展望」は、1997年第 I 期を皮切りに情勢判断のベースとなる四半期統計データをオフィスマーケットに関わる方々にご提供しているレポートで、今回は通算43回目の2007年第III期となります。

今期の分析ポイントは以下の通りです。

1.テナント成約面積の動向
・成約面積5期連続(対前年同期比)の減少、3.4万坪(10.5%)減
〜 I〜III期累計でも16.2万坪(14.8%)減少、年間では120万坪の低水準か
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2.テナント募集面積の動向
・募集面積1.0万坪1.2%減で、76.8万坪に。
 3期連続1994年以降の最小水準を更新。
〜 内訳は既存ビル1.5万坪減、建築中ビルは0.5万坪増
・新規募集開始の建築中ビル4.3万坪 
〜都心での建替え・再開発続く。中小ビルも目立つ
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3.需給バランスの動向
・大規模ビル空室率は足踏み、0.1ポイント悪化の1.7%
〜 4期連続2%を下回るも、踊り場に
・満室稼動率は81.3%から79.2%へ2.1ポイントもダウン
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今後の賃貸オフィスマーケットの「キーワード」の1つになるものと思われるものは、『政府系資産(=不動産)の再活用』である。以前、旧国鉄(旧丸の内本社跡地、汐留、港南、秋葉原など)の資産の有効活用が賃貸オフィスマーケットに大きなインパクトを与えたが、これらに次ぐ、いや、これらを超える影響力があるものと思われる。また、“近・新・大”という言葉に代表されるような大規模高性能ビルの「長期的な品薄」にも応えうるものではないかと考えられる。
(1)「虎ノ門パストラルホテル」
 2007年9月、農林年金が所有する「虎ノ門パストラルホテル」売却に。
(2)「(仮)大手町地区第一次再開発事業」
 2009年竣工予定。大手町合同庁舎第1・2号館跡地の再開発。
 大手町地区連鎖型再開発事業。
(3)日本郵政グループ
 ・東京中央郵便局・大阪中央郵便局・名古屋(駅前分室)の再開発。
  2011年度予定 。
 ・「大手町二−一街区」逓信綜合ビル・旧東京国際郵便局のビルなどの再開発。
その他竣工済では、(4)「霞ヶ関コモンゲート西館」(2007年9月竣工済。会計検査院・霞山ビル・文部科学省庁舎等の一体再開発。PFI事業。)や、(5)「ミッドタウン・タワー」(2006年12月竣工済。防衛庁跡地の再開発。)などがある。開発中の案件についても、いずれも超一等地における超高層ビルになるものと思われる。また、一部はオフィスだけではなく、大型商業施設のある高層複合ビルが予定されている。

本書をビル事業にかかる経営指標として、また不動産投資判断の指標としても活用いただければ幸いです。


2007年10月

株式会社オフィスビル総合研究所
代表取締役 本田広昭
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