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分析と展望
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東京オフィスビル市場の分析と展望2003年第IV期(10月〜12月)

「東京オフィスビル市場の分析と展望」は、1997年第I期を皮切りに情勢判断のベースとなる四半期統計データをオフィスマーケットに関わる方々にご提供しているレポートで、今回は通算28回目の2003年第IV期となります。

今期の分析ポイントは以下の通りです。

1.テナント成約面積の動向
・ 対前年同期比の成約面積7期連続の増加、年間でも2000年を越える
〜 都心部(都心3区・中心6区)の大規模ビルを中心に成約進む

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2.テナント募集面積の動向
・募集面積全体では3期連続の減少 〜 9期連続増加の既存ビルも減少に転じる
・ 新規募集開始の建築中ビル今期2.1万坪 〜 都心部の新規供給続く
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3.需給バランスの動向
・大規模ビル空室率9期連続の上昇から、0.9ポイント改善の6.8%へ
〜 改善の主役は竣工済み新築ビル1年前の33.6%から8.4%へ
・空室率は大きく改善したが、満室稼動は54.4%とほぼ横ばい
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2003年「底知れない巨大なブラックホール東京!」を感じた1年でした。
その理由は、ビックプロジェクトの大量供給「2003年問題」をも難なく飲み込んでしまった巨大なマーケットの存在です。
一都三県の首都圏では、都心部を中心に賃貸借契約の面積にして38.7万坪ものオフィススペースが1年間に新築供給されました。霞ヶ関ビルのオフィススペース(2.9万坪)に換算すると約13棟分、六本木ヒルズ森タワー(5.6万坪)だと約7棟分が新築供給されたことになり、ほかにも汐留の電通に代表される自社ビル建築も同様にあり、まさに大量の供給だったわけです。
2003年に竣工したこれらビルの同年12月末時点の未成約スペースは、わずかに4.8万坪、つまり成約率は88%にも達しているのです。巨大なマーケットを感じるにはこれだけではなく、2003年問題の語源通り、大量供給に相当する空室発生でマーケットの悪化が懸念されていたわけです。しかし、不況下にもかかわらず結果的に26.4万坪もの新たな吸収需要として、何らかのスペース拡大の潜在ニーズが顕在化したことで、いち早く市況に落ち着きを取り戻したことです。一般的に、景気の拡大や新しい産業の台頭による人員の増加スペースが新たな吸収需要として反映されるわけですが、その姿がなかなか見えてこない不況下の吸収需要の存在こそが、ブラックホール東京の底知れない巨大さを感じるところです。

 本書をビル事業にかかる経営指標として、また不動産投資判断の指標としても活用いただければ幸いです。


2004年1月

株式会社オフィスビル総合研究所
代表取締役 本田広昭
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